
8月中旬。日中の気温は35℃を超え、外を歩くだけで汗が噴き出す季節です。それでも、公園を歩いていると、真夏の陽射しをものともせずに咲き誇る花や、涼やかな木陰をつくってくれる木々に出会います。
「真夏は花が少ない」と思われがちですが、実は今だからこそ見られる植物も多いのです。今日は、そんな真夏の公園で出会える花や木をご紹介します。
真夏に元気な花たち
サルスベリ(百日紅)
ピンクや白、紫といった鮮やかな花を、7月から9月まで長く咲かせ続けます。幹は滑らかでツルツルしており、「猿も滑って登れない」ことから百日紅という名前が付いたと言われています。炎天下の中でも生き生きとしていて、その生命力には感心します。


ムクゲ
アオイ科の仲間で、白や淡いピンクの花が涼しげ。朝に花を開き、夕方にはしぼむ一日花ですが、次から次へと新しい花を咲かせてくれます。静かな公園の片隅で、ひっそりと咲く姿もまた魅力です。

ヒマワリ
夏の象徴とも言える花。最近では背丈の低い品種や、小ぶりの花をたくさんつける品種もあり、花壇を明るく彩ります。太陽に向かって咲く姿は、見る人に元気を与えてくれます。

涼やかな木や葉
クスノキやケヤキの木陰は広くて頼もしい日陰をつくります。炎天下でこの木陰に入ると、まるで天然のクーラー。
ヤナギは水辺で枝葉が風に揺れ、見た目にも涼やか。
シマトネリコは常緑で、真夏も青々とした葉が印象的です。
真夏の自然観察ポイント
- 時間帯:早朝や夕方がベスト。花や葉が元気で、写真映えもします。
- 視点:花だけでなく、葉の形や木陰の涼しさ、風の通り道にも注目。
- 五感:セミの声、水辺のせせらぎ、土や草の匂いも真夏ならではの体験。
おわりに
真夏の公園は暑さとの戦いですが、その中でも力強く咲く花や、涼しげな木々は私たちに元気と安らぎをくれます。日差しを避けつつ、時間帯を工夫して歩けば、暑い季節ならではの自然の魅力に出会えるはずです。
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